肘の外側の痛み
（テニス肘・上腕骨外側上顆炎）

肩から肘までの腕の骨を上腕骨と言いい、肘の外側にある出っ張った部分を上腕骨外側上顆といいます。

肘の外側（外側上顆）には、手首を反らしたり指を伸ばす筋肉が付着します。これらの筋肉の使い過ぎで負担がかかり、筋付着部である上腕骨外側上顆で炎症を起こした状態を上腕骨外側上顆炎いいます。

テニス肘とも呼ばれています。

30代から50代の女性に多いのも特徴ですが、男性でも発症します。

●手首を上に起こす（反らす）と痛む

●物をつかんで持ち上げると痛む

●ペットボトルの蓋を開ける時痛む

●タオルを絞る動作で痛む

●パソコンを打つ時に手を反らすと痛む

肘の痛み誘発テストです。　痛みが出るようでしたら陽性です。

仕事や日常生活で手首を反らしたり指を伸ばす動作の繰り返し(オーバーユース）で、肘の外側にある筋肉の付け根の腱に、負荷がかかり炎症を起こすことで痛みが生じます。

●使い過ぎ（繰り返しの負荷）

●筋肉の柔軟性低下

●筋力低下

●加齢に伴う腱の劣化

マウスやキーボードで手首を反らす事が多い仕事や、重い物の持ち運びを頻繁にする仕事でも発症します。

●手技療法

（筋膜調整）ねじれ固まった筋膜をリリース

（他動ストレッチ）・・筋肉の柔軟性を戻すため肘を伸ばした状態で手の関節を手のひら側に向けるストレッチや指を曲げるストレッチ

（関節可動域調整）肘の動きに関連する肩甲骨・肩関節・手首の関節可動域調整

●物理療法

（高周波）・・電気刺激を用いて浅い所から深いところまで刺激し血流を増やすことで鎮痛と筋委縮改善

（超音波）・・超音波によって生体内部で熱を発生させ、疼痛の緩解・ミクロマッサージ・筋肉痛及び関節痛の軽減

●肘にかかる負担を軽減するためテニス肘用バンド

●テーピング

●自宅で出来る効果的なストレッチをアドバイス

●肘に負担のかからない身体の使い方をアドバイス

予防としては普段から前腕の筋肉が緊張を残さないように、手首・指のストレッチや、前腕のマッサージで柔軟性を維持しておく事がとても大切です

（テニス肘）外側上顆炎でお悩みの方は一度ご相談ください